文章を書くことに苦手意識を感じている全ての方にお尋ねします。
あなたの、書くことへの苦手意識はどんなところにありますか?
「書けない」と一口に言っても、それを分解していくと、
- 「書くことが思いつかない」
- 「書いても書いても正解がわからない」
- 「書きたいことがありすぎてまとまらない」
などなど、それぞれ「書けない」理由はさまざまなのではないかと思っています。
そこで、小学部では、どんなことを意識すれば「苦手」を克服できるのか、それぞれの悩みへの対策方法をじっくりとお伝えしていきます!
自分の文章のクセがわかれば、文章力はどんどん上がっていきます!!
今回は、「書きたいことがあるのに、うまくまとめられない」というお悩みにフォーカスしていきますね。
「書きたいことをうまくまとめられない」あなたへの処方箋
moon先生〜〜!
色々書きたいことはあるのに、なぜか文章にすると、まとまらなくて、伝わりづらくなるサル。
助けてサル〜!!!
さるくんみたいに、「書きたいことはある」のにも関わらず、「うまく表現できない」人は多くいるんだよね。
そういう人に共通して必要な処方箋は「交通整理」だと思う!
言いたいことを全部表現すると、どうしても、とっ散らかってしまう。
まずは言いたいことをまとめる方法を伝えていくね!
伝えたいことがありすぎる。
これはとても素晴らしいことです。
しかし、その全てを文章にすると、途端に「何を言っているかわからない」「伝わらない」という現象が起きます。
具体例をもとに説明していきますね。
さるくんに「最近買って良かったもの」というタイトルで文章を書いてもらいましょう。
最近買って良かったものはたくさんあるのですが、一つ選べ!と言われたら間違いなく入ってくるであろうものは「ゲーミングチェア」ですね。
めちゃくちゃ腰が痛くて、友達にいつも相談してたのですが、たまたま何かで知ったみたいで、これおすすめだよ!と教えてくれたやつがすごく高くてびっくりしました。
ただ、楽天でセールしてて、30%オフというのにつられて買ってしまいました!セールとはいえ、結構値段が高いから使いこなせなかったら絶対ショックじゃん、と思いますが、今は毎日快適に使えているのでOKかな〜って。腰は痛くないし、快適だし、最高の気分です。
買う人はできるだけセールを狙った方がいいです、高いからね。
さるくんは「言いたいこと」が頭の中に溢れてきてしまうタイプ。
これは、情報発信をされている方にはすごく多い印象です。
この文章は、楽しい雰囲気で書かれているので、人によっては「読みやすい」かもしれません。
しかし、私は「交通整理」をすることで、もっと多くの人に読んでもらうことのできる文章になると思いました。
ポイントは「自分の言いたいことだけでなく、読み手のためを想った文章にする」ということ。
添削していきましょう!
まずは、私が書いた文章をご覧ください。
2021年。私が「買って良かったな」と思えるものナンバー1は…「ゲーミングチェア」です!
腰痛持ちの私。対策グッズを探していたところ、友達が「絶対にこれがおすすめ!」と教えてくれたのです。
3万円以上する商品だったため、一度は諦めました。
しかし、楽天のセールで30%オフになっていたのを発見し、即購入してしまいました。笑
始めは「使いこなせなかったらどうしよう」と不安もありましたが、心配は無用でした。
毎日とても快適に使えています。腰痛が改善され、最高の気分です!
もっと早く出会いたかったくらいです。
在宅ワークをされている方は、ぜひ試してみてくださいね♪セールが狙い目です!
いかがでしょうか!随分と読みやすく、相手にも「なんだか良さそう!買ってみたいかも!」と思える文章になったかなと思います。
私が、こだわったポイントはこちら!
- 「自分が普段使う言葉(口語表現)」ではなく、「書き言葉」を使うように意識する!
- 一つの文章は短くする!
- 書かなくても伝わる文は削除する。
順番に解説していきます。
口語表現は、ちょっとダサいかも。
私が添削をする際に、特に気になるのが「口語表現」です。
さるくんの文章の「〜ですね」という文章がそれにあたります。
また、「一つ選べ!」と言われたら〜〜というような表現が出てきていますが、これは命令口調なので、読み手はいい気がしないと思い、添削後は削除しています。
「〜ですね」は、「〜です」「〜でしょうか」など、「書き言葉」に全て変更してみてください。
それだけで文章が垢抜けます♪
できる限り「一文は短く」を心がけて!
「短すぎ?」と思うくらいでいい。とにかく、一文を短くしてください!!!
正直、かなり多くの方が、一つの文章であれもこれも伝えようとしがち。
さるくんは、こんなふうに書いていましたね。
▶︎めちゃくちゃ腰が痛くて、友達にいつも相談してたのですが、たまたま何かで知ったみたいで、これおすすめだよ!と教えてくれたやつがすごく高くてびっくりしました。
わからないわけでもないですが、やはり伝わりづらい。なので、そういう時こそ「一文を短く」の出番です!
ここで言いたいことは以下のようなことでしょう。
- 「めちゃくちゃ腰が痛くて困っていた」
- 「友達に腰痛の対処法を相談していた」
- 「友達は、たまたまゲーミングチェアの存在を知る機会があった」
- 「友達がゲーミングチェアを薦めてくれた」
- 「商品はすごく高くて、驚いた」
これを表現した文章がこちら!
▶︎腰痛持ちの私。対策グッズを探していたところ、友達が「絶対にこれがおすすめ!」と教えてくれたのです。
3万円以上する商品だったため、一度は諦めました。
どうでしょうか。何度も「、」で区切る文章よりも、読みやすくなったのではないでしょうか。
全て書かなくてもいい。余白の力に頼ってみる。
文章には「余白」があっていいと思っています。
全てを表現せず、「あえて書かない」選択をすることも大切です。
さるくんは、こんなふうに書いていました。
▶︎買う人はできるだけセールを狙った方がいいです、高いからね。
「セールを狙った方がいい」と書けば「高いからね」と書く必要はないのではないか、と個人的には思います。
この商品が高いかどうかは読み手が判断すればいいこと。
そして、セールで買うことも強制する必要はありません。
あえて、書かない。
私はこの文をこのように変えてみました。
▶︎在宅ワークをされている方は、ぜひ試してみてくださいね♪セールが狙い目です!
あくまで「相手の目線」に立つこと。
これがかなり大切だと思います。
まとめ 書きたいことがありすぎる人は、交通整理から。
書きたいことがありすぎて、とっ散らかってしまう。
そんな方は、書いた後の「編集作業」が重要です。
書き上げた後に、以下の3つのポイントを意識してみてくださいね。
- 「自分が普段使う言葉(口語表現)」ではなく、「書き言葉」を使うように意識する!
- 一つの文章は短くする!
- 書かなくても伝わる文は削除する。
ただ、これはあくまで提案です!ご自身に合う方法を色々試してみてくださいね♪
それでは、また小学部の授業でお会いしましょう〜!